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SPCエディタ

spc_editor.png

SPCモジュールの音源機能は、基板上のS-SMP、S-DSPの2種類のチップにより構成されます。SPCモジュールは、SDカードから読み込んだサンプリング音を最大8音同時に発音できます。また、波形データを用意しなくても、GIMICに内蔵された64ポイントの波形テーブルエディタを利用してオリジナルの音色を作成できます。サンプリング音は専用のフォーマット(brr形式)のため、事前にPC上で作成する必要があります。brr形式のサンプルファイルを作成するには、C700 を利用できます。読み込まれた波形データは、モジュール上の64KBのメモリに保持されます。データは圧縮されているため、保持できるのは、16bitリニアPCM換算で220KB程度になります。モジュールのサウンド処理を担っているS-DSPは、音量エンベロープ、FM変調、エコー(ディレイ)、ノイズ発生機能も持っています。

利用可能な波形メモリ容量

画面右上の「Sample+Echo」の表示は、現在読み込み済みの波形データの容量を示します。SPCモジュールでエコー機能を利用するためには、エコータイムに応じたバッファメモリを必要とするため、ここではエコーバッファ分を含んだ容量が表示されます。つまり、エコータイムの設定値によって、波形データのために使用できるメモリ容量が変わります。エコータイムを最大(240ミリ秒)に設定した場合、波形データを何も読み込んでいなくても、30720(2048*15)バイトのメモリが使用されます。

サンプル波形タイプ音色

sample_type_patch.png

Wave Typeの「Sample」は、SDカードから読み込んだbrr形式の波形データを音階付きで鳴らすモードです。ハードウェアの音量エンベロープも使用できます。このモード時には以下のパラメータが設定できます。

Sample No.

パッチに割り当てる波形サンプルを選択します。選択した番号に有効なデータが読み込まれている場合、右側に波形ファイル名が表示されます。

Load

サンプルを含んだファイル(brr形式あるいはspcファイル)を選択し、読み込んだサンプルを現在のパッチに割り当てます。C700 はbrrファイルを出力する際に、波形以外のパラメータを格納したsmplファイルも出力します。brrファイルと同じフォルダ内に同名のsmplファイルがある場合、エンベロープなどの各種パラメータを読み込みます。サンプル読み込みによって、残りメモリが少なくなった場合、自動的にエコータイムの設定値が調整される場合があります。

Unload

Sample No.に現在選択されている波形を、メモリから削除します。

Sample Rate

RootKeyのノートを演奏したときに再生される、サンプルレートを設定します。通常は、波形データのサンプリングレートと同じ値に設定します。C700のsmplファイルを読み込んだ場合は自動的に設定されます。

RootKey

Sample Rateで設定されているサンプリングレートで再生されるMIDIノート番号を設定します。Sample Rate=32000,RootKey=60の設定なら、C3(ノート番号60)を演奏したとき、サンプルは32000Hzで再生されます。

Fixed

onにすると、どのノートでもSample Rateで設定した音程で発音します。ドラム音色のサンプルを使用する場合などに便利です。

AR(アタック・レート)

発音のアタックの速さを設定します。ハードウェアエンベロープにより実現されます。

DR(ディケイ・レート)

アタック期間の後、音量が減衰する速さを設定します。ハードウェアエンベロープにより実現されます。

SL(サスティン・レベル)

ノートオン状態が長く続いた時、到達する音量を設定します。ハードウェアエンベロープにより実現されます。

SR(サスティン・レート)

ノートオン直後から音量の減衰する量を設定します。ハードウェアエンベロープにより実現されます。

RR(リリース・レート)

ノートオフ後、音量が減衰する速さを設定します。ハードウェアエンベロープにより実現されます。

サンプルデータを管理する

brr_loader.png

読み込んだサンプルデータを一覧するには、[EDITOR]>[Global]>[SPC]>[Samples]に移動します。この画面では、brrファイル単体のロードとアンロードが可能です。ここで表示される波形番号は、エディタで指定するSample No.に対応します。一旦読み込んだ後は、Unloadするまで毎起動時に読み込まれます。

波形テーブルタイプ音色

wavetable_type_patch.png

Wave Type=Wavetableを選択すると、パッチは波形テーブルタイプ音色になります。64サンプルのプリセット波形または、ユーザー波形2つを合成して音色を作成します。

Wave1

wavetable_wave1.png

1つ目の波形を4種類から選択できます。

Wave2

wavetable_wave2.png

2つ目の波形を4種類から選択できます。プリセット波形については、1つ目の波形の前後反転になっています。

Blend

選択された2つの波形をつなぎ合わせる位置を指定します。LFOまたはEnvelopeによりコントロール可能です。

Octave

サンプル間引きにより音程を高くします。1オクターブ上がる毎に、サンプル数は半分になります。

Filter

波形に掛かるフィルタを選択します。大きい値にすればするほど、高域成分が減衰します。LFOまたはEnvelopeによりコントロール可能です。

Envelope

サンプル波形タイプ音色と同様に音量エンベロープが使用できます。

User Wave

ユーザー波形を選択した場合に使用される波形を編集できます。


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