#author("2022-04-07T21:09:51+09:00;1970-01-01T18:00:00+09:00","default:gstaff","gstaff") #author("2024-08-31T18:04:01+09:00","default:gstaff","gstaff") [[主な特長>MIDI機能/主な特長]]~ [[使用前の準備>MIDI機能/使用前の準備]]~ [[GIMICをMIDIキーボードや他のMIDI音源と接続する>MIDI機能/GIMICをMIDIキーボードや他のMIDI音源と接続する]]~ [[基本操作>MIDI機能/基本操作]]~ [[演奏する>MIDI機能/演奏する]]~ ---- -[[音色を作る>MIDI機能/音色を作る]] #contents ---- [[アルペジエーター>MIDI機能/アルペジエーター]]~ [[全体に関する機能を設定する>MIDI機能/全体に関する機能を設定する]]~ [[スタンダードMIDIファイルを再生する>MIDI機能/スタンダードMIDIファイルを再生する]]~ [[MIDIインプリメンテーション>MIDI機能/MIDIインプリメンテーション]]~ [[トラブルシューティング>MIDI機能/トラブルシューティング]]~ [[変更履歴>MIDI機能/変更履歴]] *OPMエディタ [#fdd8eb7e] *OPMエディタ [#s095ad07] #ref(opm_editor.png) OPMはYM2151とも呼ばれ、X68000やX1turboZシリーズや、数多くのアーケードゲーム機のシステム基板に搭載されていました。DX100やFB-01に搭載されている音源とほぼ同等の仕様である事も知られています。8つある発音ch全てで4オペレータFM音色を鳴らせますが、ノイズを生成できるオペレータは全体で1つに限られるため、ノイズ生成機能を使用した音色は、物理発音chが固定され、単音しか発音できなくなります。発音ch毎に4つのオペレーターを持つ仕様はOPNと同様ですが、DT2と呼ばれる非整数倍の周波数比を設定出来るパラメータを持っているのが特徴です。また、ハードウェアLFOの設定可能な周波数範囲が広く、4種類のLFO波形が選択できます。 OPMはYM2151とも呼ばれ、X68000やX1turboZシリーズや、数多くのアーケードゲーム機のシステム基板に搭載されていました。DX100やFB-01に搭載されている音源とほぼ同等の仕様であることも知られています。8つある発音chすべてで4オペレータFM音色を鳴らせますが、ノイズを生成できるオペレータが最後のchに1つだけあります。そのため、ノイズを使用した音色は、物理発音chが固定され、単音しか発音できなくなります。発音ch毎に4つのオペレーターをもつ仕様はOPNと同様ですが、DT2と呼ばれる非整数倍の周波数比を設定できるパラメータを持っているのが特徴です。また、ハードウェアLFOの設定可能な周波数範囲が広く、4種類のLFO波形が選択できます。 **OPM Common Params [#o037d84b] **OPM Common Params [#t0c44793] #ref(opm_common_pane.png) OPMモジュールでは動作クロックレートを全体設定から選択できますが、音色データには作成時の設定値が含まれています。編集中の音色が、他機種からインポートされたデータの場合は、互換性を表すために、オリジナルのハードウェアのクロックレートが表示されます。たとえばX68000のMDXからインポートされた音色は4MHzです。これが現在のG.I.M.I.C側の設定と異なる場合は、数値が赤く表示されます。 #ref(wrong_clockrate.png) ''Connect'' 各オペレーター間の作用順序を次の8種類の中から選択します。アルゴリズムとも呼ばれます。 #ref(opmnalg.png) 右側に別のオペレーターが接続されているオペレーターは「モジュレーター」と呼ばれ、次のオペレーターを変調をする役割を持ちます。経路の終端となっているオペレーターは、「キャリア」と呼ばれ、変調をされる側になります。「モジュレーター」の出力レベルは変調の強さであり、「キャリア」の出力レベルは音量を意味します。どのアルゴリズムでも、4つのうち1つだけ出力を自分自身に戻す経路を持つオペレーターがあります。これは「フィードバック」と呼ばれ、自分自身を変調する特別なオペレーターです。これを深く掛けていくと次第に倍音が増え、オペレーターの波形はノコギリ波に近づいていき、最終的にはノイズになります。これにより、あたかもオペレータが4つよりも多くあるかのような豊かな倍音を持った音色も生み出す事ができます。ところで、キャリアにフィードバックが付いているアルゴリズムがありますが、これには若干注意が必要です。MIDI経由では、ノートオンベロシティや、ボリューム、エクスプレッション等、音量をコントロールする要因が数多くあります。これらは内部ではキャリアのTotal Levelをコントロールする事によって音量を変化させています。そのため、キャリアにフィードバックが付いているアルゴリズムの場合、音量の変化によって音色が変化する場合がある事を留意ください。 各オペレーター間の作用順序を8種類の中から選択します。[アルゴリズム]とも呼ばれます。 右側に別のオペレーターが接続されているオペレーターは[モジュレーター]と呼ばれ、次のオペレーターを変調をする役割を持ちます。経路の終端となっているオペレーターは、[キャリア]と呼ばれ、変調をされる側になります。[モジュレーター]の出力レベルは変調の強さであり、[キャリア]の出力レベルは音量を意味します。どのアルゴリズムでも、4つのうち1つだけ出力を自分自身に戻す経路をもつオペレーターがあります。これは[フィードバック]と呼ばれ、自分自身を変調する特別なオペレーターです。これを深く掛けていくと次第に倍音が増え、オペレーターの波形はノコギリ波に近づいていき、最終的にはノイズになります。これにより、あたかもオペレータが4つよりも多くあるかのような豊かな倍音を持った音色も生み出すことができます。ところで、キャリアにフィードバックが付いているアルゴリズムがありますが、これには若干注意が必要です。ベロシティや、ボリューム、エクスプレッション等、音量をコントロールするMIDI信号はいくつかあります。これらは内部ではキャリアのTotal Levelをコントロールすることによって音量を変化させています。そのため、キャリアにフィードバックが付いているアルゴリズムの場合、音量の変化にともなって音色が変化する場合がありますので注意してください。 ''Feedback'' フィードバックの付いたオペレーターの出力を自身に戻す量を調節します。 ''NE(Noise Enable)'' ''NE(Noise Enable)'' ノイズジェネレーターを有効にします。これをOnにすると、オペレーター4がノイズ音色になります。使用できるノイズジェネレーターは全体で1つのみです。そのため、Onにした音色はモノモードと同様になります。 ノイズジェネレーターを有効にします。これをOnにすると、オペレーター4がノイズ音色になります。使用できるノイズジェネレーターは全体で1つのみです。そのため、Onにした音色強制的にモノモードになります。 ''NFRQ(Noise Frequency)'' ''NFRQ(Noise Frequency)'' ノイズジェネレーターの周波数を調節します。 ''Transpose'' 音色のピッチを半音単位で調節します。 ''Tuning'' 音色のピッチを[100/64]セント単位で調節します。 ''Pan'' 音色の左右定位の中心位置を設定します。実際に設定される定位は、左右中央の3段階ですので、以下のように解釈されます。 音色の左右定位の中心位置を設定します。実際に設定される定位は、左右中央の3段階ですので、次のように解釈されます。 - 0-31 ... 左 - 32-96 ... 中央 - 97-127 ... 右 ***OPM Slot Params [#r3d3099e] **OPM Slot Params [#yb7c52c2] #ref(opm_slot_pane.png) ''On'' オペレーターの出力をOn/Offします。 ''Level(Total Level)'' ''Level(Total Level)'' オペレーターの出力レベルを調節します。1増加する毎に、音量が0.75dB下がります。 ''Velo(Velocity Sensitivity)'' ''Lv.V(Volume Level Velocity Sensitivity)'' オペレーターの出力レベルのノートオンベロシティ感度を調節します。127で最大感度となり、2次曲線の音量カーブになります。これは、General MIDI Level2で推奨される音量カーブです。また、110でほぼ直線の音量カーブとなり、0で一定音量となります。 オペレーターの出力レベルをベロシティに追従させる感度を調節します。127で最大感度となり、99で2次曲線の音量カーブになります。デフォルトは99で、これはGeneral MIDI Level2に準拠したMIDI機器と同じ音量カーブです。また、71で直線の音量カーブとなり、0で一定音量となります。 ''KOnRTrg(KeyOn FastRelease Trigger)'' ''AR.V(AttackRate Velocity Sensitivity)'' リリースレートが長めに設定されている場合などで、キーオフ後に音が残っている間に、次のキーオンが行われた場合、エンベロープはその音量からアタックが開始されます。これはアナログシンセサイザーでは一般的な挙動で、モノモード時には都合の良い場合もあります。しかし、発音毎に物理発音chが変化するポリモードの場合、意図した音色が得られない場合があります。それが問題となる場合には、キーオン前に強制的にエンベロープを0に落とす事で、音色を安定させる事ができます。ただし、強制的にエンベロープを0に落とすには最大5ミリ秒程度掛かるため、[[「Global」>「Common」>「Wait while FastRelease」の機能>MIDI機能/全体に関する機能を設定する#t875088a]]を有効にしてキーオンを遅延させる機能と組み合わせなければ効果が得られません。 ノートオンベロシティの強度によって、アタックレートを速めることができます。0では無効となり、3で最大の効果となります。 ''AR(Attack Rate)'' ''FrceDmp(Force Damping)'' リリースレートが長めに設定されている音色の場合、キーオフ後に残響音が残るはずです。ここで音が残っている間に、次のキーオンが行われた場合、エンベロープはその音量からアタックが開始されます。これはアナログシンセサイザーでは一般的な挙動で、モノモード時には都合のよい場合もあります。しかし、発音毎に物理発音chが変化するポリモードの場合、音の立ち上がりが一定しない場合があります。それが問題となる場合には、キーオン前に強制的にエンベロープを0に落とすことで、エンベロープをリセットできます。ただし、強制的にエンベロープを0に落とすには最大5ミリ秒程度掛かるため、この機能を有効にするには[[[Global]>[Common]>[Force Damping Time]の機能:../全体に関する機能を設定する]]も有効にしてキーオンを遅延させる機能も合わせて設定してください。 ''AR(Attack Rate)'' 立ち上がりの速さを調節します。 ''DR(Decay Rate)'' ''DR(Decay Rate)'' 最大音量に達した後、サスティンレベルまで下がる速さを調節します。 ''SR(Sustain Rate)'' ''SR(Sustain Rate)'' サスティンレベルに達した後、音量が0に向かう速さを調整します。0にするとサスティンレベルを維持します。 ''SL(Sustain Level)'' ''SL(Sustain Level)'' ディケイが落ち着いた後に持続する音量レベルを調節します。 ''RR(Release Rate)'' ''RR(Release Rate)'' キーオフ後に音量が0に近づく速さを調節します。 ''KS(Key Scaling Rate)'' ''KS(Key Scaling Rate)'' 音程が上がるに従って、エンベロープを速くする度合いを設定します。0だと無効になります。 音程が上がるにしたがって、エンベロープを速くする度合いを設定します。0だと無効になります。 ''AMON(Amplitude Modulation On)'' ''AMON(Amplitude Modulation On)'' ハードウェア音量LFOを有効にします。Offにしたオペレーターの音量は、ハードウェアLFOの影響を受けません。 ''MUL(Multiple)'' ''MUL(Multiple)'' オペレーターの周波数比を設定します。0は0.5倍を表します。 ''DT1(Detune1)'' ''DT1(Detune1)'' ピッチをわずかにずらします。0あるいは4のとき、無効になります。 ''DT2(Detune2)'' ''DT2(Detune2)'' 周波数を非整数倍にします。 - 0 ... 1.0倍 - 1 ... 1.41倍 - 2 ... 1.57倍 - 3 ... 1.73倍 |DT2|0|1|2|3|h |周波数比|1.0倍|1.41倍|1.57倍|1.73倍|